EVERYDAY MAKERS | 爛漫東京

2024/02/27 EVERYDAY MAKERS

夢から始まったストーリー

吉祥寺の爛漫東京のオーナー、小宮伸介氏はカリスマ性とフレンドリーさに長け、店内では彼の大きな笑顔がお客さんにも次々と伝染している。22歳の時から飲食業界に身を置き、運命のような流れにのって小宮氏の夢から”爛漫”の物語が始まった。「夢でそのなんか誰かと喋ってるんですよ、個室で。その時になんか新しいことの始まり、初々しさだったりとか、イノセント、新しいことの始まり、っていうのを日本語訳したら爛漫。で、爛漫っぽいねって言われて、そこで目が覚めて、一緒に施工やってくれてる人に電話して、爛漫東京ってどうっすかね?って。」

元々は海外へ行こうとしていたところ、運命に導かれるように吉祥寺でお店を構えることになり、仲間たちと図面をひき、0から全てを創り上げた。彼の情熱や料理に対する拘りに感心した仲間が次々と集まった。店内のエアコンの設置やロゴのデザインなど、店中に仲間の愛と応援の証が隠れている。

「困った時に全部自分たちのこのコミュニティの中で助けてくれる人、助けられる人、そういうのが構築されたけば良いなって僕は思ってます。」

と理想としているコミュニティを語る。まさにそんなコミュニティを築き上げてきたからこそ爛漫東京が生まれ、人同士の関わりを大切にすることによって新しい縁に繋がっているのだろう。

父から受け継ぐレガシィ

吉祥寺の商店街を潜り抜けた路地裏に豪快な笑い声が響く。外壁に設置された小窓から、温かくいつもウェルカムな雰囲気が漂う爛漫東京。この雰囲気は小宮氏の父から受け継がれ、お店の新鮮な海鮮は全て漁師の父から仕入れている。幼稚園年中の頃から包丁を握り始め、料理はもちろん、前向きな考え方や、ホスピタリティ、そして人間関係に対するの価値観についても多くの影響を受けたという。基本的には言葉ではなく、父の行動や仕事に向き合う姿勢を実際に見て学んだと小宮氏は語る。しかし、そんな父が唯一小宮氏に向けた、忘れられない一言を教えてくれた。

「『お前の周りに良い仲間がいれば絶対いい人間になれる。お前は影響を与えることもあるけど、影響をされやすい人間だから。』そこから、悪い道に行きそうになったこともあるけど、自分のためになるのか、考えたら、全然ならなくて。そこで良い仲間が集まったり、(爛漫東京に繋がる)巡り合わせは全部この言葉から来てるなーって。」

高校の卒業祝いとして父から贈られたこの一言は、その後の小宮氏の人生に大きく影響し、今の爛漫東京に繋がっている。また、思い立ったらすぐ行動に移せる行動力も、爛漫東京の成功の大きな要因の1つと言える。

Q. 行動に移す時のインスピレーションはどこで受けていますか?

A. 僕の意識的に意識的な範疇に、半径10m理論って言うのがあって。触れたものは全部自分だって思ってて、そこに落とし込んで脳に落とし込むまでの時間は人より早い、見たものを具現化する能力も自分は長けてるから、って自分で思ってて。イメージしたものをそのイメージのまま終わるんじゃなくて、これいい!と思ったら次の日にやってるとか。即座にやってるとか。誰かにそれを発信して、超面白い!やってみようみたいなのがどんどんどんどん仕事に繋がってたりとか。インスピレーションを貰える場所に行くとか、感じに行こうっていうんじゃなくて、普段の生活、日のあがり方とか、寒さとか風とか月とか星とか。スピってるって言われたらそうかもしれないけど、そういうところから全部濃厚に落としていく能力、普段から意識はしてます。

Q. 料理人兼オーナーとして、最も大切にしてる価値観はなんですか?

A. 軸を広く持つ。ブレること、超大切だと思うんですよね。曲げるんじゃなくて、ブラしていく。好きなことやり続けて、経営やってくと、硬くなりすぎると何も生まれなくて、そう来るもの拒まずでその人たちの考え方とかっていうのを落とし込まないと、太い幹にはなっていかないから。細い幹を長くじゃなくて、太く長く行きたいから、吸収できるものは全部吸収して、寄り添えるものは寄り添っていくっていうのは。ばんばんブレるんじゃなくてずらしていく。そう意識してるっすね。

素直にいいと思ったものは吸収し、日常の中にあるちょっとしたものからインスピレーションを受ける。そしてそれを躊躇なく行動に起こしてきたからこそ、他では類を見ないカラフルで、折衷的なお店になっている。

みんなで上がっていく

「吉祥寺で美味しいご飯だったり空間だったり、ストリートカルチャーだったりとか、あと見てわかる通り絵がたくさん飾ってある。色んなアーティストさんのポップアップもして、僕らが持ち上げていく。みんなで上がっていくのがコンセプトのお店ですね。」

ここ爛漫東京は、スタッフやお店が始まるにあたって関わってくれた人と共に次のステップへ上がっていくことへ強い信念を持っている。店内に飾られている拘りのアート作品は実際に店内で販売している。お気に入りのアーティストを紹介する場にもなっていると共に、爛漫東京のユニークでカラフルな空間作りの大きな役割を担っている。

Q. プロフィールの 「wake up with HOPE, work HARD through the day, and sleep with APPRECIATION」はどのような気持ちをこめられてますか?

A. これは僕が好きな言葉で、これも一番最初に言ってることで、初心忘れるべからずなので。要は一番最初に新しいことした時に、感謝するじゃないですか。皆様のおかげでって、今後ともご指導ご鞭撻お願いします、を、そのなんだろ、朝は希望と共に目覚め、昼は懸命に働き、夜は感謝と共に眠る。っていうのは、その日に出会ったこと、現状維持は人の死と等しいと僕は思ってて。だからこう1日1日を新しいこうイマジネーションばこーって螺旋状に作っていって、そんな中で、もちろん疲れたなとか、仕事したくないなとか、休みたいなとかあるけど、まぁそれはしょうがない。そうしたらいいと思う。明日から頑張れば良いと思う。でも、日々この思いは忘れず、うちの社訓として、掲げていかないといけないなって。

幼少期に父の背中をみて学んだ教訓を、今では毎日の仕事や仲間たちとのコミュニケーションに活かしている。小宮氏とスタッフたちは、今日も爛漫東京として、そして一個人として次のステップに向けて進んでいく。

店舗情報:
爛漫東京 (@ranman_tokyo)
Tel:04-2227-1127
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-30-16 加藤ビル1F B号室

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