
下町で愛されるピザ屋さん
下町の人気エリア、蔵前駅から徒歩7分、浅草駅からも徒歩9分と、THE下町で愛されている人気店Maple Pizza。異国感の漂うピンク色の外観が目を惹き、中に入ると焼きたてのピザの匂いが出迎えてくれる。

Maple Pizzaの定番は通常よりも1スライスが大きいNYスタイルピザで、甘みと塩気が絶妙なバランスの生地にチーズやペパロニ、ハラペーニョなどのクラシックトッピングが並び、誰もがお気に入りのピザに出会える。
Maple Pizzaのオーナーであり、スケートボーダーでもある高橋氏(通称ベン)。店内は小さいながら、ベン氏の思い出の品とユニークなアートピースに溢れ、元気で明るい笑顔のスタッフとお客さんで活気が溢れる。

Maple Pizzaの名前は、ベン氏のお父様がご実家で営んでいたピザ屋の名前“Maple”をアップデートさせたのだとか。カウンター横にある冷蔵庫には当時の“Maple”の写真が飾られていて、家族の暖かい絆も垣間見れる。
小さな頃から身近に親しんできたピザだったが、ベン氏が最初の職として就いたのはアパレルのお仕事。そのお仕事で海外へ行った際にNYスタイルのピザに出会い、衝動的にピザ職人の道を歩み始めたそう。
「前に勤めていた所が大きい会社だったので、ここは自分らしく地元に根付いて色んな人に食べてもらえるような暖かいお店をイメージして作っている。」と語るベン氏。
オープンするのは不安もあったが、地元の方からの助けや奥様からのサポートのおかげで無事にオープン。
「街を歩いてると『あ、ピザ屋さんの人ですよね?』と声をかけられたり、街に溶け込めてるんだなと思うとすごく嬉しい。」と語るベン氏。オープンしてから1年経ち、Maple Pizzaはベン氏が当初イメージしていた通りの地元の方に愛され、地元に根付く人気店となった。

店内を彩るアートの魅力
店内で楽しめるのはNYピザだけではない。拘りのアートピースもMaple Pizzaの魅力の1つだ。
お店に入って右手に飾られた可愛らしい小さなピザの絵。これはお客さんのお子さんがピザを待っている間にキッチンペーパーの上に描いてくれたもので、思わず温かい気持ちになる。他にも店内で飾られているのはピザをモチーフにしたユニークなアートたち。これらはアメリカのアーティストのもので、Maple Pizzaのお客さんからも好評だそう。
「昔のアメリカのピザ屋さん、みたいなものを取り入れるようにしていた。」と語る。アート以外でも、所々でオールドアメリカンを感じるメニューボードやステンドガラスのランプなど、ビンテージアイテムが居心地の良い暖かみのある店内を作り上げている。
テイクアウト用のピザボックスもアメリカの雰囲気を出すためにベン氏自身がデザインしたという。ピザだけでなく、そんな暖かみのある雰囲気も楽しめるのがMaple Pizzaの最大の魅力だ。

東京で味わうNY
NYの食文化だけではなく、NYのスケートボード文化にも魅了されているベン氏。
スポットスポットの間で手軽に食べられるNYスタイルピザは、スケーターとも相性が良く愛されフードだそうで、Maple Pizzaへはスケートボードコミュニティの人たちも訪れるそう。ベン氏はスケートボードに対して持つ価値観を自身の仕事へも取り入れている。
「スケボーもそんなにトリックはできないけれど、ジャンプをできるだけ高く飛ぶとか、シンプル。ピザもシンプルなことこそ拘り、余計なものは入れない。そしてシンプルに毎日毎日淡々とピザを作る。長く作るってことが今後の長い目の目標。」と言う。
地元のコミュニティ、スケートボードのコミュニティと、多方面に渡り親しまれているMaple Pizza。
「我慢せず、やりたいことをやる。食べたいもの食べて、遊びたい時は遊ぶ。いつも奥さんがめちゃくちゃ元気なので、それも笑顔の源。」と語るように、そんな笑顔に引き寄せられて沢山の人が訪れるのだろう。
下町のピザ屋さん、Maple Pizzaでは今日も焼きたてのピザの香りと沢山の笑顔が出迎えてくれる。ベン氏が拘る暖かみのある空間へ立ち寄ってみてはいかがだろうか。

店舗情報:
Maple Pizza (@maplepizza_)
Tel:070-2434-1818
〒111-0042 東京都台東区寿2丁目4-8