高架下の行きつけ

祐天寺駅から徒歩2分、高架下にお店を構える「Guru’s Cut & Stand」は、足を踏み入れた瞬間その人を笑顔にしてしまう美容室です。外観からストリートカルチャーの雰囲気が溢れるGuru’sは、よく思い浮かべる美容室のそれとは異なる見た目でありつつ、地域の人々やお客さんに愛され、一度来るとまたリピートしたくなるお店です。
店内にはスケートボード、CD、Tシャツなどグッズ販売を行うポップアップショップが併設されており、Guru’s Cut & StandのCutは美容室、Standがこのショップのことだとか。

13年前、まだ女性向けの美容室が多かった頃。「そういうお店は緊張してしまう」と話す友達の言葉に着想を得た店主の久保勝也さんは、男性でも来やすい美容室を立ち上げることにしました。「やったらウケるかな〜、っていうのでスタートしてますね」と話す久保さんのお店には、今日も色々なお客さんが訪れます。

色々な一期一会

店内を見渡すとお客さんには若い男性や女性客もいれば、小学生、地域のシニア世代、スケーターなど様々な顔ぶれが揃います。遠方からGuru’s目当てで来る人もいるとか。「自分達から見てもオシャレだな〜って思う人がお客ですね」と話す久保さんが作るコミュニティーは年齢、職業、見た目もバラバラな人たちがこの店にしかないアットホームな空間を作っています。「ずーっとここにいるから、僕は。常に待っている仕事だから。」今日も久保さんが待つGuru’s Cut & Standには常連のお客さんと新しいお客さんが織りなすご縁が新しい風を吹かせています。
このお店特有の雰囲気を作っているのは人だけでなく店内中に飾られているアート達です。Guru’s Cut & Standの看板や壁に掛けられているアートは数ヶ月ごとに顔ぶれが変わります。せっかく足を運んできてくれるならお客さんに新しい発見や出合いをもたらしたいと話す久保さん。お店にあるアートは全て彼の友人やお客さんが作っているんだそう。Guru’s Cut & Standには人だけでなく、アートの一期一会もあります。

繋いでいく、ありがとう

100回目のお客さんも1、2回目のお客さんでも自分が作ったものに納得してくれたってこと。常にありがとう、ありがとうっていう気持ちで出来る、と頷きながら笑顔の源を教えてくれました。正解がない仕事だからこそ、お客さんがリピートしてくれることが成功の指標になっているんだそう。

朝11時から夜9時まで開いているGuru’s Cut & Standのは毎日が時間との戦いです。約1時間という尺の中でデザインをお客さんと決めそれをそのまま形にしていく。「自分は大変って思っていないけど、ヘビーなこと。デザインをその場で考えてその場でお客さんに提供する。それはヘビーなことだなと思うけど楽しんでやれてる」と笑って話していました。大切な重みを感じることの中に「楽しい」を見つける。毎日が新しいひと時で、それがずっと更新されていく。それがヘビーでもあり、同時に日々のモチベーションになると笑顔で語っていました。

そんな久保さんが日々大切にしているのは感謝すること。わざわざ時間を作って来てくれたお客さんに「ありがとう」を伝え、ハッピーであることを心にとめています。ただ髪を切るのではなく、そこにプラスアルファを加えてお届けする。「そういうものの元々の源は全部なんか、感謝、Thank you、ありがとうっていう所から来てるんじゃないかなって思います。」
祐天寺の高架下にあるGuru’s Cut & Standには今日も久保さんとスタッフ、そしてお客さんがオシャレでハッピーな空間を作っています。祐天寺を訪れた際は久保さんとアート達が出迎えてくるGuru’s Cut & Standに寄ってみるのはいかがでしょうか？